SUNMARCHE Storage

サンマルシェ氷感倉庫

Possibility

氷感倉庫がもたらす可能性

愛媛県産の美味しい柑橘を世界の皆様へ安定的にお届けするために、サンマルシェでは2022年に松山市郊外に約300坪の大型冷蔵貯蔵庫(最大約90tの果物を保管可能)を新設しました。この貯蔵庫は株式会社氷感サプライズ様の持つ特許技術「氷感システム」を導入した貯蔵庫となっており、青果の保存状態をコントロールすることで、通常3週間程度で味や見た目が劣化してしまう柑橘を、およそ3〜4ヶ月ほども食べ頃の時期を維持することが可能となっております。(松山市ふるさと納税返礼品にて当社納入柑橘が令和3年、4年は人気No.1)

また、現在弊社では海外向けに果物の輸出も行っておりますが、海外のお客様は酸味よりも甘みを求める傾向にある為、この貯蔵庫内で出荷時期を調整し、鮮度を保ったまま果物の酸味を抜くことにも挑戦しています。

愛媛県では、新たな品種の開発が進んでおり農家の皆様も懸命に、付加価値の創造に挑んでいます。
そこで私たちサンマルシェも、氷感倉庫の導入で可能となった果物の旬を伸ばすという付加価値を付けた保管方法や、「熟生果実」という独自の商標を通じたブランディングによって、新たな販路を拡大し農家の皆様を最大限にサポートして、「生産者と消費者を繋ぐ架け橋」となれるよう、愛媛が誇る素晴らしい柑橘を世界へお届けするための一歩としてサンマルシェは「氷感倉庫」で産地を盛り上げていくお手伝いができればと考えております。

Structure

氷感倉庫の仕組み

氷感とは

氷点下で凍る水分子に、高電圧の力を付加することで、凍結しにくい状態を作る技術です。
一般的に農産品は低温になるほど鮮度力が高まりますが、凍結してしまうと見た目や味が落ちてしまいます。
氷感はこの凍結リスクを回避して農産品を低温保存することができます。

氷感保存の仕組み

通常の温度の場合、水分子は結合せず一定の間隔を保っています。

氷点下の冷凍庫では、水分子同士が結合し凍ってしまいます。

氷感庫は、高い電圧を流すことで微振動を与え、水分子同士が結合しない状態を作るため、凍結点付近でも食材が凍りにくくなります。

Preservation State

保存状態について

保存開始から4週目

氷感倉庫の場合
(氷感倉庫にて-1℃保存)

変化なし

わずかに色が薄くなっている部分がある。

通常保存の場合
(冷蔵にて5℃保存)

変化なし

わずかに色が薄くなっている部分がある。

保存開始から7週目

氷感倉庫の場合
(氷感倉庫にて-1℃保存)

変化なし

わずかに色が薄くなっている部分がある。

通常保存の場合
(冷蔵にて5℃保存)

わずかに色が薄くなっている部分がある。

果実の色が薄くなり、また果実と果実の間に隙間があるようになった。

保存開始から8週目

氷感倉庫の場合
(氷感倉庫にて-1℃保存)

一部に茶色っぽい斑点がみられる

わずかに色が薄くなっている部分があるが、隙間もなくしっかりしている。

通常保存の場合
(冷蔵にて5℃保存)

底面で顕著に、表面の凹凸が目立つようになった。

果実の色が更に薄くなり、隙間が目立ち、果実の一部の水分が少なくなっているように見られる。

冷蔵保存(5℃)では、実験開始から4週目で断面の色が薄くなり始め、7週目には果実と果実の間に隙間が見られるようになりました。さらに、8週目には底面で顕著に表面の凸凹が目立つようになりました。それに対し、氷感保存では8週目においても果実間に隙間はなく、しっかりとした状態を保ち、外観もほぼ収穫時の状態を維持できました。

重量変化においては、冷蔵保存に比べ氷感庫の方が重量を保っていることがわかりました。Brix糖度については、冷蔵保存と氷感保存ともに4週目まで減少傾向を示しましたが、その後、氷感保存のみ増加傾向に転じ、熟成が進んでいることがわかりました。

氷感倉庫利用者募集

氷感倉庫の利用で
農作業効率の向上を実現

サンマルシェでは柑橘最盛期時を除き、氷感倉庫の一部区画を貸し出しております。氷感倉庫を利用していただくことで、愛媛の美味しい農産物を最適な鮮度で保つことが可能となります。 貸し出しについて詳しくはお問い合わせください。

Access

氷感倉庫へのアクセス

〒790-2648 愛媛県松山市菅沢町乙382-1